就労移行支援事業所って、どんな感じなのかな?
就労移行支援事業所が気になっても、初めての場所へ行くのが不安だったり、初めての人と会って何を話せばいいのか悩んだりしてしまいますよね。今回は、就労移行支援事業所の見学へいくつか行ってみた体験談をお伝えします。
見学を申し込むまでの流れについてはこちら↓
準備して行くといいもの
見学の時は、↓の3つがあると便利です。
- 筆記用具:用紙の記入をお願いされることが多いです
- メモ帳やノート:必要に応じてメモを取りたい人は持って行きましょう
- A4資料が入るバッグ:A4サイズのパンフレットやリーフレットを渡されることが多いです
また、自分の現状や、今後どうしていきたいかなど、自分のことを整理してから行くことをおすすめします。
自分の悩みや課題を伝えると、話を聞いた支援員さんから、「ここの事業所では、こういうサポートができます」など、利用をした場合の具体的な支援内容を教えてもらうことができます。
事業所までの道のり
指定された日時に、余裕を持って向かいましょう。
私は地図を読むのが苦手なので、約束の時間よりも早めに行っていました。
また、事業所の中で1か所だけ、ホームページの案内図と実際の状況が違う所がありました。ホームページには「工事中の建物の見ながら…」と記載があったのですが、実際は工事が終わってビルが建っている状態でした。
時間になっても事業所へ着けない時は、事業所に電話をしてみてください。
所定の用紙に記入
事業所へ着くと、まずは用紙の記入を依頼されます。
事業所によって項目に差がありますが、個人情報について記入をする用紙と、個人情報の取り扱いに関する同意書にサイン、などがありました。
用紙に記入した内容を元に、面談が進む感じです。
書きたくない部分は、無理に書かなくても大丈夫です。
しかし、事業所によっては、書きたくなくて空欄にしていた部分を「書いてください」と言われることもありました…。その場合は、空欄にしている理由を伝えてみましょう。私は理由を伝えても記入を促されたので書きましたが、比較検討した結果、その事業所への通所は見送りました。
支援員さんと面談
面談で聞かれる内容も、事業所によって差がありました。サービス内容の説明だけで終わる所もあれば、今までの職歴や現状を詳しく聞かれた所もありました。
面談では、障害の経緯について聞かれることが多いです。
ほとんどの事業所で聞かれたことが、「障害発症の経緯」です。私はうつ病を発症したので、なぜうつ病を発症したのか、これまでの出来事を聞かれました。そのため、自分の障害について整理をしてから行くと、面談がスムーズに進みます。
見学時にチェックしたポイント
見学、もしくは体験通所の間に、私は下記の5つをチェックしました↓
事業所の雰囲気
雰囲気は、人による面と、環境による面が挙げられます。
- 人による面:事業所によっては、静かで落ち着いている所もあれば、活気がある所もありました。また、支援員さんの印象がクールだと感じる所もあれば、温かみのある所もありました。
- 環境による面:事業所によっては、大きな窓があって明るい事業所もあれば、日の光があまり入らず暗い印象の事業所もありました。
自分が行ってみた時、どう感じたのかを考えてみてください。
プログラム内容
事業所によっては、1日のスケジュールが決まっているところもあれば、個人訓練の時間が多い所もありました。自分がどういった内容を希望しているのかを考えてみましょう。
また、事業所で何を学びたいのかも考えてみましょう。例えば、うつ病の人であれば、認知行動療法やアンガーマネージメントなどのプログラムを受けて、今後のストレス対策をしたい、などです。
見学へ行くと、プログラム表をもらえるので、パッと見た時の印象を大事にしてください。
受けてみたいプログラムが多ければ、自分の希望に合っていると考えられます。
施設、設備
週5日通うとなると、設備面も気になりますよね。私は各事業所で↓の面をチェックしました。
- 個室があるか(面談の時など、他の人に聞かれずに話をできるスペースがあるか)
- トイレの清潔さ(事業所が入っているビルが古いと、トイレも古いことが多いです)
- 個別ブースがあるか(横並びの机よりも、仕切りがあるスペースの方が集中できます)
- 資格取得の参考書(MOSや簿記検定などの参考書が置いてある事業所もありました)
- ロッカーの有無(ロッカーがない所は、荷物を置く棚や、荷物を入れるカゴがあるかなど)
- ドリンクサーバーがあるか(事業所によっては、水とお湯のサーバーがありました)
3はこんなイメージです↓
私が見学へ行った時に、「この事業所は通いたくないな」と感じたのが、1の個室がない所と、2のトイレが清潔ではない所でした。
1の個室が気になった事業所は、オープンスペースで用紙の記入した後に、「個室でお話ししますので、こちらへどうぞ」と通された場所が、上の部分が開いていて、4面に仕切りがあるスペースでした。上が開いているので換気ができる反面、自分が話している内容が外に聞こえてしまうし、外の人の話し声も聞こえてきて刺激になってしまい、面談に集中できませんでした。
また、2のトイレが清潔ではない事業所は、プログラム内容に興味があっても、「ここに毎日通うのは嫌だな…。」と感じてしまったので、見学のみで終了しました。
複数見学をしましたが、事業所が入っているビルが古いことが多く、トイレもあまり清潔ではない所が半数以上でした。就労移行支援は障害福祉サービスなので、あまりテナント賃料にお金をかけられないという事情なのかな…と感じました。
見学では、このように自分が「嫌だな」と感じたポイントもチェックしてみましょう。
支援員さんと利用者さんの様子
見学で支援員さんと話した時、話しやすいと感じましたか?
また、支援員さんと利用者さんのコミュニケーションの様子はどうですか?
人によって相性がいい人もいれば、そうではない人もいるので、「この支援員さんにサポートしてもらいたい」という人を探す意識で見学に行ってみましょう。できれば、体験通所の時などに、1人1人の支援員さんと話してみるのがおすすめです。
また、支援員さんと利用者さんの様子を見て、自分がどう感じたのかもチェックしてみましょう。
就職実績・定着実績
平均通所期間はどれくらいで就職をしているのか、また就職後半年でどれくらいの人が定着しているのかなど、プログラム内容だけではなく、実績もしっかりとチェックしましょう。
また、なぜ就職率や定着率が高いのかを質問して、支援内容を聞いてみて、自分の希望や課題に合っているのかを確認してみましょう。
体験通所日を決める
見学へ行ったら「体験通所をしてみますか?」と聞かれます。
事業所によって、1日~5日くらい体験通所ができるので、いくつかの事業所に、できれば数日通ってみましょう。
そのため、あらかじめ自分の予定を確認しておいて、「○日なら体験通所ができるな」とスケジュールを考えておくと、話がスムーズに進みます。
体験通所をしようか悩んでいる人は、2つの方法があります。
- とりあえずその場で体験日を決めておく:あとから体験通所をしたいと連絡を入れるのが面倒な人、キャンセルをしたくなったら来所日時までにきちんとキャンセルの連絡ができる人におすすめ
- 体験通所をしたい場合は、後ほど自分から連絡をすると言って保留にする:キャンセルの連絡をするのが苦手な人におすすめ
1か所行くだけでは、各事業所の違いや特色、自分に合っているかなどを見極めることは難しいので、自分が通える範囲の事業所に複数行ってみましょう。
3か所くらい行ってみて、比較検討することをおすすめします。
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