生きづらさを抱えているけれど、家族や友達には相談できない、または、相談しても望むサポートが得られない…。そんな時、私は外につながりを求めました。行動してみると、自分が知らなかった情報を得ることができます。今回は、私が利用したことがある、無料の社会資源をご紹介します。
広報紙
対象者:誰でも
町内会に入っている世帯であれば、住んでいる自治体の広報紙が毎月家のポストに投函されていると思います。そうではない人は、役所や駅の改札などに置いてあります。広報紙には、住んでいる自治体の情報が色々載っています。
スマホだと、自分が求めている情報を得るのには向いていますが、広報紙のような紙媒体は、自分が知らない情報を得ることができるので、見ていると意外な発見があって面白いです。
役所
対象者:誰でも
役所へ行くと、色々なチラシが置かれています。コンサートなど芸術系イベントのチラシ、就労に関する仕事系のチラシ、サークル活動のチラシ、ボランティア募集のチラシなどです。一通り見ていると、色々なものがあって面白いです。興味を引かれるものがあったら、もらって帰ります。
図書館
対象者:誰でも
私は読書が好きで、よく図書館へ行きます。なぜかというと、本から様々な知識が得られるからです。私は、家庭でまともなコミュニケーションを学べなかったので、本からコミュニケーションを学びました。また、自分の生きづらさを探って、心理学の本や社会学の本などをたくさん読みました。
図書館はとても面白い場所で、行った時に自分が必要としている情報がわかります。気になるタイトルの本があれば、手に取って目次を読んだりパラパラめくったりして、借りる本を選ぶ時間が楽しいです。
借りてきた本のタイトルを家で見ていると、「今は、精神障害者の就労が気になる時期なのか…」など、自分の内面が本選びに反映されます。自分の興味・関心を知る意味でも、図書館はおすすめです。
男女共同参画センター
対象者:誰でも
私が住んでいる自治体では、女性を対象にした就職支援相談をしていたり、女性向けの運動プログラムを実施していたりします。私はここで、就職支援相談を利用したり、図書コーナーで本を借りたり、役所のように色々なチラシが置いてあるので見たりしていました。人とのつながりが見つけられそうな場所です。
サポステ(地域若者サポートステーション)
対象者:就職したいと考えている、15歳~49歳までの未就労の人
サポステは、対象者の相談に乗ったり、講座(パソコン、コミュニケーション、ビジネスマナーなど)を開催していたり、就業体験ができたりする、就職活動をサポートしてくれる場所です。サポステは全国にあるので、お住まいの自治体で探してみてください。利用する際は、予約が必要です。
私が利用した当時はアルバイトをしていて、次の仕事を探す時に利用したので、就労している人でも利用できないわけではなさそうです。私は面談のみ利用しましたが、無料でした。
私が感じたここでのメリットは、無料で利用できることと、守秘義務があることです。サポステで話したことは秘密にして守りますよ、という前提があるので、自分のことを話すハードルが下がりました。また、話しているうちに、こちらの状況を整理してもらうことができました。
私がここを利用してみようと思ったのは、外の人とつながる、という理由からです。私は家族仲が良くない上に、相談できる友達もいないので、安心して自分の話を聞いてもらえる人がほしいな、と思っていました。カウンセリングは、有料でお金もかかるので…。
自分がここを利用して就労に結び付いたわけではないので、ここへ行けば就労できますとまでは言えないのですが、外の人とつながるきっかけにはなると思います。また、話を聞いてもらって、他に利用した方がいい機関があれば、紹介してもらえると思います。そういう意味では、まだ自分が知らない、別の社会資源を教えてもらえるチャンスかもしれません。
人によって、場所によって差があると思うので、自分で行動して、合う、合わないを確かめてみてください。
コメント