就労移行支援事業所を利用する流れとしては、
- 通える範囲の就労移行支援事業所を探す
- 複数の就労移行支援事業所を見学する
- 複数の就労移行支援事業所に体験通所をしてみる
- 利用したい就労移行支援事業所を1つ決め、通所を始める時期を決める
となります。今回は、利用したい就労移行支援事業所を決めた後の手続き、受給者証の申請についてご紹介します。
障害福祉サービス受給者証を申請する
利用したい就労移行支援事業所を1つ決めて、通所を始める時期を決めたら、受給者証の申請手続きを行います。
私、3月からこちらの就労移行支援事業所に通いたいです。
わかりました。
それでは、お住まいの市区町村の窓口で、受給者証の申請を行ってください。
受給者証って何ですか?
就労移行支援事業所は、障害者総合支援法に基づく障害福祉サービスです。
受給者証を発行されることで、国や市区町村に利用料金を一部負担してもらいながら、就労移行支援のサービスを受けることができます。
利用料金については、前年の世帯収入によって異なるので、↓の利用料金の欄を参照してください。
市区町村の役所の、障害担当の窓口に電話をする
まずは、お住まいの市区町村の障害福祉を担当している部署に電話をかけます。
はい、障害福祉課です。
すみません、就労移行支援事業所を利用したいのですが…。
障害者手帳はお持ちですか?
はい、精神障害者保健福祉手帳を持っています。
お住まいの住所を教えていただけますか?
はい。東京都新宿区西新宿○○です。
では、○月△日の10時に区役所へお越しください。
西新宿エリア担当の職員が認定調査をします。
障害者手帳をご持参ください。
わかりました。
市区町村の障害福祉課へ電話をすると、障害者手帳の有無や住所など、いくつか質問をされるので答えます。
また、住んでいるエリアごとに担当者が決まっているので、担当者さんと認定調査をするための日時を決めます。
あらかじめ、役所に行ける日時を考えておくと、話がスムーズに進みますよ。
市区町村の役所で、所定用紙の記入と認定調査を受ける
設定した日時に、市区町村の役所へ行きます。
まずは担当者さんとご挨拶をして、受給者証の申請に必要な書類に住所氏名などを記入します。
次に、認定調査を受けます。
西新宿エリア担当の者です。
よろしくお願いします。
それではいくつか質問をさせていただきます。
担当者さんから、日常生活のことや、個人の特性などを聞かれます。質問項目が記載されている用紙があり、担当者さんが質問を読み上げて、こちらが回答をした内容の該当部分にチェックを入れていく感じでした。
質問内容については、精神障害者保健福祉手帳の申請診断書と同じような内容も一部ありました。↓の「日常生活能力の判定について」の欄を参照してください。
質問に関しては、無理に答えなくてもいいと言われたので、答えられる範囲内で大丈夫です。
自閉スペクトラムの傾向、注意欠陥多動性障害の傾向、強迫性障害の傾向、統合失調症の傾向を確認しているのだろうな…という質問もありました。
なぜこうした質問をされるかというと、国や自治体が一部、または全額利用料を負担する公費事業だからです。公費を使って支援が必要な人なのかを、見極めているんですね。
所要時間は50分程度でした。
結構疲れたので、認定調査後はあまり予定を入れず、帰宅して休むことをおすすめします。
認定調査後の経過
申請の後は、市区町村の担当者さんが利用予定の就労移行支援事業所に連絡をして、利用開始日を改めて確認してから審査に入り、2週間~1か月くらいで受給者証が発行され、自宅に郵送されてきます。届いたら、事業所へ受給者証を持参しましょう。
事業所へ受給者証を持って行くと、利用に関する説明を受けた後に契約をして、就労移行支援サービスの本利用開始となります。
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