HSP (Highly Sensitive Person)とは「感覚が敏感な人」
あなたは周りの人から、「よくそんなことに気が付くね」、「もう疲れちゃったの?」、「まだ悩んでるの?」、などと言われることはありませんか?
自分の感覚が周りの人と違うことで、生きづらさを感じている人もいるかもしれません。
そのような人たちは、もしかしたらHSP(Highly Sensitive Person)なのかもしれません。
HSP とは、感覚が敏感な人のことを意味します。
日本語で言うと、「人一倍敏感な人」、「感受性が高い人」、「過敏な人」、「とても繊細な人」、「並外れた感性の人」、「過剰に反応する人」、などになるでしょうか。
HSPという用語を初めて用いたのは、アメリカの心理学者である、エレイン・N・アーロン博士です。
1996年に、アーロン博士の翻訳本が日本で出版されたのをきっかけに、HSPの概念が広まり、近年では、日本でもHSPに関する書籍が増えました。
HSP自己診断テスト
HSPを判断するテストが載っている本を、3冊ご紹介します。今回の参考文献でもあります。
①アメリカに住む人へのインタビューを元にして作られた、23問の診断テストが載っています↓
各質問に、少しでも当てはまるようなら「はい」、そうでなければ「いいえ」と答えてください。
「はい」が12個以上あった人は、HSPの可能性が高いです。
また、「はい」が1~2個でも、その度合いが極端に強ければ、HSPかもしれません。
②こちらの本では、CMI健康調査票という29問のテストが、HSPを判断するための指標として載っています↓
③こちらの本は、デンマークなど北欧の人へのインタビューを元に作られた、48問の診断テストが載っています↓
質問内容としては、五感の鋭さや、感受性の高さ、共感力の高さなどが挙げられています。
自分の敏感さを知るヒントとして、捉えて下さい。
DOES(HSP4つの特徴)について
自己診断テストの結果に加えて、HSPの特徴を表すのがDOES(4つの頭文字)です。
- 複数の情報を、脳内で深く掘り下げて考え、理解しようとする
- 洞察力が鋭い
- 脳が常にたくさんの情報を高度なレベルで処理しているため、疲れやすかったり、集中力が途切れたりする
- 色々な可能性を熟考するため、他人から見ると「優柔不断」、「決断力がない」などど見られる場合もある
- 五感が過敏な傾向にあるため、心身共に疲れやすく、機嫌が悪くなったり、体調を崩したりしやすい
- 刺激が過多になるとストレスを感じるため、そのような状況を避ける
- 共感力が高く、感情移入しやすい
- 他人との境界線が薄い(他者の問題を自分事のように感じてしまう)
- 過去と現在の境界線も薄い
- 他人が見逃している、些細なことにも気が付く
- 相手の表情や仕草、声のトーンなどから、相手の本心を読み取る
HSPと言えど、タイプは人それぞれ
自己診断テストでHSPの可能性が出ても、タイプは人それぞれです。
- どのような家庭環境で育ったのか
- どのような信念を持っているか
- どのような刺激に強かったり弱かったりするのか
- 刺激に対して、どのような反応をするのか(真っ向から立ち向かうのか、避けるのか)
これらは人によって違うので、あくまで個性の1つと捉えてください。
まとめ
HSPとは、感覚が敏感な人:深い洞察力を持つが、刺激に圧倒されやすい
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