人に頼ってもいい
例えば、あなたが重い荷物を運んでいたとします。
そこへBさんがやって来て、「手伝いましょうか?」と言ってくれました。
あなたはそんなことを言ってもらえると思っていなかったので、ビックリしました。
そして、咄嗟にBさんにこう答えました。「いえ、大丈夫です」
Bさんは「そうですか」と言って、行ってしまいました。
あなたはしばらくしてから考えます。
「Bさんがせっかく手伝うって言ってくれたのに、つい、大丈夫ですって言ってしまった…。手伝ってもらえばよかった…」
咄嗟に「大丈夫です」と言ってしまう理由としては、
- 親から「1人でできるようになりなさい」と言われて育った
- 「人に頼るなんて情けない」と思ってしまう
- 「これくらい自分1人でできるから大丈夫」
など、人によって様々でしょう。
しかし、人からの支援を断ってしまうのは、もったいないです。
人と関わる機会が減ってしまう
なぜなら、人と関わる機会を減らしてしまうことになるからです。
この出来事を、他人視点で考えてみましょう。
手伝いを申し出て、「大丈夫です」と言われたBさんは、どう思ったでしょうか?
あなたのことを「この人は1人でできるんだな」と思ったり、「プライドが高いんだな」と思ったりしてしまうかもしれません。
そして、別の機会にあなたが困っていても、「あの人、1人で大丈夫みたいだから…」と、支援を諦めてしまう可能性も出てきます。
また、第三者の視点も考えてみましょう。
①重い荷物を持っている人がいます
②その近くにいる人がいます
③その2人を離れたところから見ている人がいます
②近くにいる人が、①重いものを持っている人に「手伝いましょうか?」と言わなかったら、③離れて見ている人は「何で手伝おうとしないのかな?」と思うかもしれません。
このように、複数の視点で見てみると、咄嗟に「大丈夫です」と言ってしまうのはもったいないと思いませんか?
人に頼って大丈夫です。
咄嗟に「大丈夫です」と言うのをやめる練習
とは言っても、急に変えるのは難しいので、「少しずつ変化する」のように、徐々に変えていくのがおすすめです。
例えば、
- 咄嗟に「大丈夫です」と言う前に、まずは、「う~ん」くらいの保留から始めてみる
- 「なんでも1人でやろう」ではなく、「〇〇の時は人に頼ろう」というのを予め決めておく
咄嗟に「大丈夫です」と言ってしまう現状の自分と、「お願いします」と受け入れる目標との間に、自分が上りやすい段差の階段を作ってください。
まとめ
人から支援の手を差し伸べられたら、
- 咄嗟に「大丈夫です」と言うのをやめる
- 少しずつ支援の手を受け入れる
- 「頼ってもいいんだ」という経験をたくさん積む
人との関わりを増やして、生きづらさをゆるめていきましょう。
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