愛着障害

不安型愛着スタイルの人は、「自分のことをわかってほしい」という気持ちが強いです。そのため、付き合う時は「傾聴」と「共感」が大切です。良かれと思ってアドバイスをしても、相手の思っていることと違った場合、「自分のことをわかってくれない！」と反感を買ってしまいます。

あなたの周りに、気になる人はいませんか？その人を知る手立ての1つとして、ある質問をすることで、相手の愛着スタイルを見分ける方法があります。

恐れ・回避型愛着スタイルの特徴を9つ見ていきます。幼少期に大人からの応答が不安定な上に予測不能だった結果、不安型と回避型の傾向を両方持っています。一貫性のない言動に対抗するために、自分も一貫性のない言動を身に付けてしまったパターンです。

不安型愛着スタイルの特徴を9つ見ていきます。要因としては、幼少期に求めても、応答に一貫性がなかったため、応答がないことに強い不安を示します。そのため、親密な関係になった相手には依存しやすく、応答してもらえないと激しい怒りを示します。

回避型愛着スタイルの特徴を9つ見ていきます。要因としては、幼少期に求めても応答してもらえず、傷ついた経験から、人と関わることを避け、責任を避け、変化を避けます。また、無気力、無関心、共感に欠ける言動などが見られます。

幼少期の愛着パターンは未確立で、変動があります。10代に突入した辺りから、次第に愛着パターンが明確になってきます。そして、20代くらいまでに、愛着スタイルとして確立されていきます。

大人からの応答に一貫性がない時、子供はどうにかして応答を引き出そうとします。それは統制型の愛着パターンと呼ばれ、戦略が3つに分かれます。子供は相手をよく観察して戦略を使い分け、大人をコントロールしようとするのです。

愛着対象の関わりによって、子供の愛着パターンは4つに分類されます。子供が身につけた言動は、愛着対象の関わりを映す鏡と言えます。安定型の関わりであれば、成長すると安定した人間関係を築くことができます。しかし、安定型以外の場合、成長すると何らかの問題が生じます。

愛着対象との間に安定した絆が築かれないと、子供に様々な影響を与えます。愛着対象が消失すると、脱愛着をして、他の愛着対象との絆を新しく形成します。また、愛着対象が子供の安全を脅かす危機基地になると、子供の言動は無秩序となり、不安定になっていきます。

愛着対象から身体接触や共感的な応答がもたらされることで、安全基地が築かれます。安全基地があることで、子供は積極的に外界を冒険したり、愛着対象の元へ戻って安心したりすることができます。安全基地が成立するポイントと、成立しないポイントを取り上げます。