未確立の愛着パターンが、やがて確立されて愛着スタイルとなる
幼少期の愛着パターン(「子供の愛着パターン4分類:安定型、回避型、抵抗/両価型、混乱型」参照)は、未確立で、変動があります。
そのため、この時期の愛着傾向は、愛着スタイルとは呼ばずに、愛着パターンと呼んで区別するのが一般的です。
両親を起点として、子供にとって重要な他者との間に愛着パターンが積み重ねられていくうちに、10代に突入した辺りから、その人の愛着パターンが明確になってきます。
そして、20代くらいまでに、愛着スタイルとして確立されていきます。
両親とどのような愛着パターンを育むかが、愛着スタイルを左右する
両親と安定型の愛着パターンを育むことができれば、安定型の愛着スタイルとして確立されやすくなります。
しかし、両親との愛着パターンが安定型以外でも、祖父母や先生、友人など、それ以外の人々との絆で補うことができれば、安定型の愛着スタイルを確立する場合もあります。
ただ、近年では以前より人間関係が希薄になってきているため、家族以外との人間関係が乏しく、両親との愛着パターンが不安定な場合に、補ってくれる相手が不足しがちという現状があります。
つまり、以前に比べて両親の関わりが、子供の愛着パターン形成に占める割合が大きくなってきているということです。
愛着パターンと愛着スタイルの対応
大人の愛着スタイルは、大きく分けて4つに分類されます。
①安定型、②回避型、③不安型、④恐れ・回避型です(詳細は「自分の愛着スタイルを知る」参照)。
愛着パターンとの対応は、以下のようになります。
参考文献はこちら↓
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マンガの方が読みやすい方はこちら↓
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まとめ
- 10代くらいから愛着パターンが明確になり、20代くらいまでに愛着スタイルが確立する
- 近年は人間関係が希薄化しているため、両親の関わりが愛着パターン形成に占める割合が大きくなってきている
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