「傷ついた過去の自分」を慰め、安心感をもたらす
「現在の自分は〇〇歳」という実年齢の自分の中には、傷ついたまま時間が止まっている「過去の自分」が何人もいます。
子供の頃に傷ついた出来事があれば、その時のその状況のまま、心の中に存在しているイメージです。
「傷ついた過去の自分」が心の中に未解消で多くいればいるほど、生きていくのに苦しい場面が増える可能性が高まります。
「傷ついた過去の自分」を認識し、受け止めたり、慰めたりすることで、生きづらさが少し改善されるかもしれません。
「傷ついた過去の自分」をそのままにしておくと、日常生活の至る所で刺激してくる
「過去の傷ついた自分」を放置していると、普段は自分の中でおとなしくしていても、ふとした瞬間に起き出して、刺激をしてきます。
例えば、親から虐待を受けた人であれば、「自分を守ってくれる人はいない」、「人は信用できない」など、過去の出来事からその人の信念や認知が形成されていきます。
それが親以外の対人関係でも、「人は信用できない」という信念のまま接してしまい、他人と信頼関係を築く機会を失うことになる可能性があります。
こうした悪循環を解消するために、「過去の傷ついた自分」を癒す必要性が出てきます。
自分の中にいる「傷ついた過去の自分」探しと、慰め方
まずは、ショックだった過去の出来事を思い出します。
そこに現在の自分を介入させ、「過去の自分」が他人にしてほしかった言動をするという流れです。
今回は、子供の頃に傷ついた経験という例えを用いてみたいと思います。
- いつ?:5歳前後
- どこで?:家の中
- 何があった?:親の言うことを聞かなかったら、物置に入れられて、ドアを閉められた。外から親がドアを押さえていて、中から開けられない。
- 自分の気持ち:急に暗いところに閉じ込められてショック。外に出られなくて怖い。
- この時に受けた傷:急に辺りが暗くなると怖い。閉じ込められると怖い。親の言うことを聞かないと怖い目に遭う。人は信用できない。
この出来事を元に、「傷ついた過去の自分」がしてほしかった言動を、現在の自分が担います。
①外から現在の自分が駆けつけて、ドアを開けてくれる。
②現在の自分が親に対して「何てことするんだ!」と怒ってくれる。
③現在の自分が「子供の自分」を物置の外に出してくれる
④現在の自分が「大丈夫?怖かったよね。もう大丈夫だよ」と言って、「子供の自分」抱きしめてくれる。
大人になった自分が、「傷ついた過去の自分」を受け止め、慰めることで、自分で自分に安心感をもたらしてあげましょう。
また、「過去の自分」を慰める方法は、下記の本も参考になるので、是非読んでみてください。
まとめ
- 生きづらさを感じた時は、自分の中の「傷ついた過去の自分」を探してみる
- 現在の自分が、「傷ついた過去の自分」を慰めて、安心させてあげる
自分で自分を安心させることができるようになると、かたくなさがゆるめられると思います。
コメント