回避型愛着スタイルの人は、自分のことを話すのが苦手という傾向にあります。なぜなら、幼少期に外へアプローチしても、応えてもらえなかった経験があるからです。
そのため、
人に自分のことを話しても仕方がないじゃない!
と思っていたり、いじめなど対人関係で傷ついた経験があると、
人と関わると嫌な思いをするから、なるべく関わりたくないな…。
と思っていたりします。
しかし、社会生活を送る上で、他人との関わりは欠かせません。そこで、回避型の人が他人と関わる時のステップをご紹介します。
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他人と関わる第一歩は、ステップを細分化して、少しずつ変化すること
他人と関わる練習を積み重ねるポイントは、2つあります。①他人と関わる過程を細分化すること、②少しずつ変化すること、です。
人は急に変わることはできません。まずは、自分が今できている部分と、まだ難しい部分を分けて、少し頑張ればできそうなところから、少しずつ練習してみましょう。
他人と関わる過程を細分化する例
まずは、他人との関わりで、自分ができている部分と、まだ難しい部分を考えます。
例えば、次の質問の中で、自分ができているものと、まだ難しいものを分けてみてください。
- 視線を合わせる
- 挨拶をする
- 報告をする
- 連絡をする
- 相談をする
- 質問をする
- 共通点を探す
- 共通点について一言コメントする
- 相手の話を聞く
- 相手の話について、一言コメントする
- 1分くらい会話をする
- 3分くらい会話をする
- 共同作業をする
少しずつ変化する例
次に、自分ができているものから順番に、ステップを作っていきます。以下は作成例です。
- 挨拶をする
- 視線を合わせる
- 報告をする
- 連絡をする
- 相手の話を聞く
- 共通点を探す
- 質問をする
- 共通点について一言コメントする
- 相手の話について、一言コメントする
- 1分くらい会話をする
- 3分くらい会話をする
- 相談をする
- 共同作業をする
ステップを組めたら、明らかに簡単な部分は飛ばして、少し頑張ればできそうな所から始めてみます。
うまくできた時のご褒美を設定しておくと、やる気が湧いてくる
達成できた時のご褒美設定は、是非やってみてください。
- 現状:5まではできるが、6の「共通点を探す」はまだ難しい→6からスタート
- 共通点を1つ探せた時のご褒美を設定する:達成出来たら帰りにコンビニスイーツを買う、など
- 共通点を探してみる方法を考える:他人の会話から推測する、他人の持ち物を観察する、自分から話しかけてみる、など、いくつかあるといい
- 共通点を探してみる方法を実行してみる
- うまくいったら、ご褒美を実行する
- うまくいかなかったら、別の方法を考えて試してみる
- 「4回達成したら次のステップに進む」など、次のステップに進む条件を設定する
目標を達成するための方法をいくつか考えてみる
目標を達成する方法は1つではないし、いくつか方法を持っていると、「Aさんだとこの方法はうまくいかないけれど、Bさんには大丈夫」という風に、人によっては達成できる場合もあります。
自分で考えることが難しい場合は、周囲を観察して、うまくいっている人はどうやっているのかを参考にしてみてください。
うまくいかない場合は、どうしてうまくいかないのかを考えてみる
アプローチの仕方が良くないのか、タイミングが良くないのか…うまくいかない時の前後を振り返って、次回は部分的に前回と変えてみましょう。
1回達成したらOKではなくて、何回か達成してから次のステップに進む
1回達成すると、すぐに次へ進みたくなってしまうかもしれませんが、何度か達成して自分の中に定着してから、次に進むようにしましょう。私は4回に設定して、方法を変えながら何度も達成できるか試しています。
うまくいかない時は、ステップをさらに細分化するなど、焦らず進みましょう。
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