HSPの人には、ある特徴があります。それが、「マルチタスク(多くのことを同時に処理すること)が苦手」です。HSPの人は様々な情報を深く処理する傾向があるため、やることがいくつもあると、自分の容量を超えてうまく処理できなくなり、心身への負担になってしまいます。そんなマルチタスクをどうやって乗り切るか、対策をご紹介します。
マルチタスクは細分化して、シングルタスクにする
例えば、あなたが抱えている仕事が5つあったとします。
- 明日、取引会社Aへ電話して、来月の訪問日時を決める
- パソコンで1週間後のプレゼン用資料を作る
- 2週間後の他部署との共同プロジェクト案を考える
- 取引会社Bのデータ集計をして、1か月後の会議に備える
- 明後日の上司との面談で使う資料を作成する
これを細分化して、シングルタスクにしていきます。
シングルタスクにすることで、1点に集中することができる
なぜ細分化してシングルタスクにするかというと、その方が1点に集中して取り組むことができるからです。例えばゲームやアニメで必殺技を使う時は、「全集中、水の呼吸、○○!」といったように、一度に1つの技しか使えませんよね?あれをお手本に、一度にやることは1つに絞りましょう。
細分化してシングルタスクにする例
まずは、細分化の手順です。
①:自分のやることをすべてリストアップする
付せん1枚に1タスクを書くと、後で順番の並べ替えがしやすくて便利です。
②:やることの中から、期限が迫っているものや、重要度が高いものを選ぶ
会議のためのデータ集計は大事ですね。
③:やることの中から、量が多い、よく考える必要があるなど、時間がかかるものを選ぶ
私はプレゼンの準備をするのに時間がかかります。
④:②と③の中から、優先順位を付ける
もし、優先順位で悩んだら、上司に確認してみるという方法もあります。
⑤:③の時間がかかるものは、毎日一定の時間を取り、他のタスクを月次(月内にやること)、週次(週内にやること)、日次(当日やること)業務に落とし込む
次に、最初のやること5つを例にして、細分化してみましょう。
- 明日、取引会社Aへ電話して、来月の訪問日時を決める
- パソコンで1週間後のプレゼン用資料を作る
- 2週間後の他部署との共同プロジェクト案を考える
- 取引会社Bのデータ集計をして、1か月後の会議に備える
- 明後日の上司との面談で使う資料を作成する
①の「やることをすべてリストアップする」ができている状態です。
②は、期限が迫ってきている順で並び替えてみましょう。そうすると、1→5→2→3→4となります。
③の時間がかかるものは、2、3、4になります。
④期限が迫ってきている順に、1→5→2→3→4となります。
⑤月次は、1~5まですべてになります。週次は2、3、4になるべく毎日取り組みつつ、5を仕上げます。明日の日次は、1をまず行います。それから、2~5を少しずつ進めていきます。
できたものにはチェックをしたり、グーグルカレンダーを使ったりして視覚的に管理するのがおすすめです。
まとめ
- マルチタスクは細分化して、シングルタスクにする
- 自分がやることをすべてリストアップして優先順位を付け、月次、週次、日次業務に落とし込む
マルチタスクをシングルタスクにすると共に、自分の容量も意識し、処理しきれない時は周りの人に相談しながら進めてみてください。
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