HSPの人は、些細な情報も受け止めて、深く処理する傾向があるため、職場では他の人より苦労する場面が多いと思います。今回は、HSPが職場で困る3つの場面と、その対処方法について考えてみました。
雑談が苦手
HSPの人は、深い会話を好む傾向がある上に、複数の人と同時並行に会話をすることが苦手です。理由は以下の通りです。
雑談が苦手な理由
- 会話の情報を処理しているうちに、自分が発言する機会を逃してしまう
- どこで会話に入ればいいのか、タイミングがよくわからない
- 自分の話は相手にとって参考にならないのではないか、面白くないのではないかなど、会話の質を気にしてしまう
- 「自分の番になったら、この話をしよう」と考えているうちに、別の話題に移ってしまう
対処法
- 聞き役になる(相づちを打つ、話している人を見る、うなずく、「へぇ~」などリアクションを取るなど)
- 会話の質をあまり深く考えずに、「私は~だよ」と、自分のことを話してみる(まずは一言から始めてみる)
他人に確認したいことがあっても話しかけられない
HSPの人は、相手の状況を気づかうことを優先してしまい、自分の不明点を確認することは後回しにしてしまいがちです。しかし、それが原因で仕事がうまく進められない場合もあります。
話しかけられない理由
- 自分が話しかけたら、相手にとって迷惑になるのではないかと気を使ってしまう
- どうやって話しかけたらいいのかわからない(タイミング、声かけの仕方)
- どのように確認をしたらいいのかわからない(何を話したらいいのかよくわからない)
対処法
- メールやチャットなど、非対面で相手の都合がいい時に見られるツールを使う
- 対面の場合は、「すみません、いま話しかけてもいいですか?」など、本題に入る前に相手の都合を確認してみる
- 仕事の時間よりも、お昼休憩の時間など、話しかけやすいタイミングを見つけて声をかける(例「●の件について確認がしたいので、後でお話ししてもよろしいですか?」など)
- 「●の件で、△がわからないので、14時になったらお話ししてもよろしいですか?」など、5W1H(いつ、どこ、なに、だれ、どうやって)を意識して伝える
- 確認する前に、あらかじめ聞きたいことをメモして整理する
- 確認したいことが複数ある時は、「3点確認したいことがあるのですが、よろしいですか?」など、具体的な数字を伝える
- どのように伝えたらいいかわからない時は、「●の件でわからないことがあります」など、自分がわからないと思っていることをまずは伝え、相手と話しながら確認していく
急な予定変更が苦手
HSPの人は、頭の中で色々なことをシミュレーションしながら予定を組むため、急な予定変更は苦手な傾向があります。
急な予定変更が苦手な理由
- 今まで組んでいた予定が変更になることに驚く
- 今まで組んでいた予定を変更しなくてはいけないことに負担を感じる
- 予定が変わることに対応できるか不安を感じる(他の人より細かく計画を立てるため)
- 頭の中で色々なことをシミュレーションするため、他の人より対応するのに時間がかかってしまう
対処法
- 予定を入れない空白の時間を作っておく(突発的なことに対応できる時間を確保しておく)
- 予定は変わるもの、と考え、最初からあまり細かく予定を組み過ぎない
HSPの繊細な感覚だからこそ発生する悩みがありますよね。少しでも参考になれば嬉しいです。
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