障害別専門支援の就労移行支援サービス【atGPジョブトレ】は、5つの障害別コースと、IT・Webスキルコースの、計6つの就労移行支援サービスを提供しています。
私はうつ症状コースの見学&体験通所をしてみたので、事業所の様子をご紹介します。
特徴
【atGPジョブトレ】では、自分の症状や、伸ばしたいスキルに特化したコースを、次の6つの中から選ぶことができます。
【atGPジョブトレ うつ症状コース】うつ症状が起こった原因を振り返ったり、今後の対処法を考えたりします。また、ストレスマネジメントやアンガーマネジメント、認知行動療法などの研修を受講することができます。
【atGPジョブトレ 発達障害コース】自分の障害特性や、感覚の特性を理解し、自分に合った適職を探すと共に、会社に希望する配慮事項を伝えられるようになります。また、タスク管理や時間管理などの研修を受講することができます。
【atGPジョブトレ 統合失調症コース】自分の症状を理解し、会社に希望する配慮事項を伝えられるようになります。統合失調症の治療では服薬が大事だと言われているため、服薬の管理や説明ができるような研修を受講することができます。
【atGPジョブトレ 聴覚障害コース】自分の障害の程度を、会社に伝えられるようになります。また、口話、読話、筆記、手話、指文字など、様々なコミュニケーションの手段を体験し、ビジネスシーンに応じた手段を使えるようになります。
【atGPジョブトレ 難病コース】自分の難病について会社に説明し、希望する配慮事項を伝えられるようになります。また、治療のための服薬について説明ができるようになったり、ストレスマネジメントなどの研修を受講することができます。
Webスキルを身につけ、働き方に自由を【atGPジョブトレIT・Web】IT・Webスキルを学びながら、自分の障害特性に合わせた研修や、ビジネスマナー、コミュニケーションの研修などを受講することができます。
また、こちらの会社では、
プロと一緒にする転職活動!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】も運営しています。障害者雇用の支援サービス実績が約20年あり、2,500社にも及ぶ求人企業ネットワークを持っています。それ以外にも、応募書類の添削や面接対策のサポートもしてくれるので、併用しながら就職活動を進めることができます。
見学
見学申し込み
↑リンク先の右上にある「お問い合わせ・見学相談予約」タブをクリックして、フォームに記入をして送信します。
あとは、事業所から電話がかかってきて、見学日時の調整をして、見学日が決まります。見学前日になると、リマインドの電話をかけてきてくれました。
見学当日
約束の日時に事業所へ行くと、手の消毒と検温をしてから、個室へ通されました。所定の用紙に記入をしてから、支援員さんとの面談になります。
支援員さんからは、今までの職歴や、障害を発症した原因、通院の頻度、今後の就労希望についてなどを聞かれました。話す内容については無理をせず、答えられる範囲で大丈夫です。
私から質問した内容としては、平均通所期間(どれくらいで就職して退所しているのか)や通所人数、就労職種(どのような職種に就いたのか)などを聞きました。事業所によって差があると思うので明記はしませんが、質問内容の参考程度にしてください。
話をしながら、どのような研修を行っているのかなどが書かれた説明資料や、月間予定表などを渡されました。
【atGPジョブトレ】の強みは、
- 就職後に長く働くことをゴールに、自分の障害や特性の理解を深める研修を受講することができる
- 運営会社が障害者雇用の支援サービスを約20年行っており、連携して就職をサポートしてもらえる
- 事務系職での就労を想定して、具体的な設定や業務指示が組まれた、実践的な職業トレーニングを受けることができる
- atGPジョブトレの事務職での就職率はおよそ94%
- 就職後の定着支援率はおよそ91%(2019年実績)
- 1人1人に合った個別支援計画の作成と、個別面談を通じて障害理解や対処法を一緒に考えてもらえる
- 1事業所あたりの平均年間就職人数は、全国の就労移行支援事業所の平均が3.4名に対して、およそ7倍の24名(2019年4月~2020年3月の就職データより)。
などがありました。
こうしたお話の後で、個室から出て、通所している利用者さんの様子を少し見させていただきました。それから、月間予定表を見ながら体験通所日を決めて、1時間くらいで見学が終わりました。
体験通所は、月間予定表を見ながら、自分が関心のあるプログラムを受けてみるといいですよ。
体験
体験前日になると、リマインドの電話をかけてきてくれました。
当日は、開始15分前から入室することができました。持ち物は、筆記用具と飲み物です。
席はフリーアドレスで、みなさん好きな席に座っていました。
事業所内にいる間は、ネームストラップを付けます。
体験通所中は、パソコンを1台借りることができ、パソコンで今日の予定を確認したり、朝夕の報告メールを送ったり、研修の資料を確認したりします。
- 10時~10時10分:朝の報告メール作成&送信
- 10時10分~10時30分:朝会
- 10時35分~12時:午前の活動
- 12時~13時:昼休憩
- 13時~13時15分:タイピング練習
- 13時20分~15時30分:午後の活動
- 15時30分~15時45分:業務報告書作成、夕の報告メール作成&送信
- 15時45分~16時:夕会
支援員さんの中に仮想の上司役がいて、朝と夕方の2回、今日の予定や目標などを書いてメールを送ります。
利用者さんは班活動があり、朝会の時間は朝会班の人が司会進行をして、夕会の時間は夕会班の人が司会進行をします。
朝会は、今日の予定や連絡事項がないかの確認をした後、日によってラジオ体操をしたり、一言ずつ話したりします。話したくない時は、「パスします」と言えば大丈夫です。
午前と午後の活動時間は、職業トレーニングや研修を受講します。
職業トレーニングは、事務職を想定したワークです。時期によって、個人で行うものと、3~4人で1グループになって行うものがあるそうです。グループ活動に不安がある人は、最初は個人の職業トレーニングから始めて大丈夫だそうなので、心配はありません。
- 営業事務の仕事(例:営業に頼まれた資料をExcelで作成する。指示内容が曖昧で、わからないことは自分から確認する練習ができる)
- 庶務の仕事(例:データ入力を期日までに行う。正確に入力をする練習ができる)
職業トレーニングを続ける中で、データ入力のようにやることが決まっている物は得意だけれど、企画のように指示内容が曖昧なものは苦手、など、自分の得意なことや不得意なことがわかってくるので、職業選択の参考にすることができます。
研修は、就活研修やコミュニケーション研修、セルフマネジメント研修、パソコン研修などがあります。ただ支援員さんの話を聞くだけではなく、3~4人で1グループになってテーマに沿って話し合い、グループごとに発表するなど、主体的な参加が求められる研修です。
午後のタイピング練習は、タイピングソフトを使って、表示された文章と同じタイピングをする練習をします。事務職にはタイピングスキルが求められるので、日々練習しているそうです。しかし、人によっては支援員さんに確認をして、この時間を職業トレーニングに充てている人もいました。
夕会は、今日の振り返りを全体に向けて発表する時間がありますが、話したくない時は、「パスします」と言えば大丈夫です。
夕方の業務報告書作成では、パソコンの業務報告書フォームに、今日の活動や体調、振り返りなどを記入して印刷をします。夕会後に、業務日報を支援員さんの所へ持って行って、一緒に今日の振り返りを行います。
事業所をおすすめできる人
5つの障害別コースと、IT・Webスキルコースの、計6つのコースから選ぶことができる
他の事業所では、様々な障害の人が一律に同じプログラムを受講していることもあるため、自分の障害に合ったプログラムを受講したい人におすすめです。
事務職を想定した、実践的な職業トレーニングを行っている
営業事務、庶務など、幅広い事務職のトレーニングを行っており、自分の得意・不得意を見極めたうえで、就職活動を進めることができます。事務職での就職率がおよそ94%と高く、就職後も身に付けたスキルを活用することができます。
就労移行支援以外にも、障害者のための転職・就職支援サービスを行っている
内定まででなく、入社後のサポートも充実!障害者の就・転職ならアットジーピー【atGP】という会社も運営しているので、併用して就職活動を進めることができます。
まずは見学と体験通所をしてみて、活動内容が自分に合っているのかを確認してみてください。
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