HSPの五感の鋭さは、住まい選びにも影響を及ぼします。自分の感覚の鋭さを考慮せずに物件を決めてしまうと、住み始めてから後悔するかもしれません。
どのような住居に住むか、優先順位を決めて、よく比較検討することをおすすめします。
今回は、HSPの私が一人暮らしを始める時、どういう点を気にして物件を探していたか、聴覚に絞ってお伝えします。
物件資材:鉄筋コンクリート
壁や床に使用されているコンクリートが、生活音を遮断してくれる
表記としては「マンション」とされるものが一般的のようです。
木造や鉄骨造は、防音性はあまり高くないので、隣人や上下階の生活音が気になる可能性が高いです。
物件の構造:上階への移動手段はエレベーター
上階へ行き来する手段が階段の物件は、足音が響く場合があります。
エレベーター付きの物件の方が、音が軽減されます。
物件のタイプ:単身者(一人暮らし)限定、ペット不可物件
単身者限定の物件の方が、人数が少ない分、生活音が少なめです。
ただし、他の住人が頻繁に友人や恋人を招く場合は別です。
この点に関しては、住み始めてみないとわかりません。
また、ペット可能な物件だと、鳴き声が気になってしまう場合があるかもしれないので、ペット不可物件がおすすめです。
部屋の間取り:ワンルーム以外、隣接する部屋の間取りとの関係
- ワンルームは玄関と部屋に仕切りがなく、玄関外の音が聞こえやすい
- 冷蔵庫の稼働音が気になる人は、ワンルーム以外にして、寝る場所と冷蔵庫を離す
住み始めて意外と気になった音が、冷蔵庫の稼働音です。
時々、ウーという音がしたり、パキッという音がしたりします。
音に敏感なHSPさんは、寝る場所と冷蔵庫の間にドアがあった方がいいです。
他にも、浴室乾燥機の稼働音も少し気になる時があるので、冷蔵庫と同じくドアがあった方がおすすめです。
1K、1DK、1LDKなどは、玄関と部屋の間にドアがあるので、ドアを閉めることで、外の音が多少軽減される
他の住人や配達員さんが行き来する足音など、玄関外の音が気になる場合があります。
そんな場合は、赤い線で囲ってあるドアを閉めると、外の音が軽減されるのでおすすめです。
また、隣接する部屋の間取りがどうなっているかも重要です。
隣の部屋の洗面台や浴室と、自分の部屋が接地していると、隣の人が水を使った時に音や振動が伝わってきます。可能であれば、隣の部屋の間取りも見せてもらうといいかもしれません。
部屋の場所:最下階、最上階、角部屋
近接する人数が少ない部屋:1階(下に住人がいない)、最上階(上に人がいない)、角部屋(隣人が少ない)
例えば、最上階の角部屋は、上からの音は気にせずに済みますし、隣り合う人は1人に抑えられます。
さらに、エレベーターや階段から一番遠い部屋もおすすめです。自分の部屋の前を行き来する人が一番少なくなります。
まとめると、エレベーターや階段から一番遠い、最上階角部屋が、音を軽減する意味では最適になります。
1階を検討する場合は、物件の構造に注目してください。
1階の共用廊下を通って、突き当りに上階の階段がある物件は、他の住人や配達員さんなど、物件内を行き来する全員の足音が聞こえることになります。
そのため、1階の角部屋であっても、結構音が気になるかもしれません。
他に騒音が気になる場所としては、敷地内ゴミ置き場に近い部屋です。ボックス式の場合は、ドアの開閉音が気になる場合があります。
物件周辺環境:大通りや大病院、駅(地下鉄を除く)、学校などの教育施設がない
- 大通り沿いは、車やバイクの騒音、パトカー・消防車・救急車のサイレンを聞く可能性が高くなる
- 大病院の近くは、救急車のサイレンを聞く頻度が多くなる可能性がある
- 地上に駅がある場合、電車が運行している時間帯は、音や振動が気になる可能性がある
- 幼稚園、小学校などが近くにあると、子供の声が気になる可能性がある
- 近くに長期工事中の場所があると、日中は工事の音が気になる可能性がある
物件から見渡せる範囲や、徒歩5分圏内に、上記の場所がない部屋がおすすめです。
物件を内見した際は、部屋の中だけではなく、周辺環境もしっかりチェックしてみましょう。
できれば、内見した後に曜日や時間帯を変えて周辺環境をチェックするのがおすすめです。平日と休日では違う音、時間帯によって違う音があるかもしれません。
賃貸物件を探す時のおすすめサイト
こちらは、担当コンシェルジュさんとのチャット形式でお部屋探しができます。
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注意点は、物件情報のエリアが限定されていることです。扱っているエリアは一都三県(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)と関西の一部(大阪、京都、兵庫、奈良)のみになるので、このエリア以外で探したい人は、別のサイトを利用してみてください。
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一人暮らしを始めるにあたって、気になるのがお金の問題です。
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あらかじめ知識を付けておかないと、損してしまうんですね。
まとめ
HSPさんにおすすめの一人暮らし物件を聴覚から考えると、
- 資材は鉄筋コンクリート造
- エレベーターあり
- 間取りはワンルーム以外
- 部屋の場所はエレベーターや階段から一番遠い、最上階角部屋
- 物件周辺に、大通りや大病院、駅(地下鉄を除く)、学校などの教育施設がない
何を優先して探すのか、自分なりに考えてみてくださいね。
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