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子供が手に負えない時、改善するのは大人の関わり方


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愛着障害

問題があるのは、子供本人よりも、周囲の大人の関わり方

問題行動を起こす子供に対して、問題行動を起こさないようにアプローチをしても、効果が薄い場合があります。

その場合は、子供本人ではなく、周囲の大人たちにアプローチする方が有効です。

子供は、周囲の大人からどんな言動を受けてきたかを表す、鏡のようなものです。

たまにしか面倒を見てくれない大人に対して、子供は求めること、期待することをやめることで適応します。これが、回避型愛着スタイルの土台になり、親密な関係を避けるようになります。(詳細はこちらを参照)。

親の言うことを聞く時だけ可愛がってくれる親に適応するために、親の前ではいい子のふりをする子供がいます。これは、不安型愛着スタイルの土台になり、自分の言うことを聞いてくれない人は全否定するようになります(詳細はこちらを参照)。

大人が子供への関わり方を変えると、子供は変わる

このように、子供は周囲との不安定な関係の中で、何とか生き延びるために適応しようとした結果、不安定な愛着が生まれ、問題行動が定着しています。

つまり、不安定な愛情や世話しか与えようとしない大人に原因があるのです。

そのため、子供に問題行動を起こさせる状態に追い込んだ環境や、周囲の大人の関わり方を見直すことが重要です。

子供本人にプローチするよりも、その子に関わる大人の気持ちや態度を変えることによって、子供が劇的に変化することがあります。

子供への関わり方を改善する例

まとめると、安全基地になるということです(愛着対象と安全基地参照)。

まとめ

子供の問題行動を改善するためには、大人が関わり方を変えることが有効

不安定な愛着は、早めに克服するに越したことはありません。

克服されないまま成長すると、大人になってから様々な困難に見舞われます。

何歳になってもストレスに弱く、社会適応力は低く、傷つきやすく、ネガティブで、不満や怒りに捉われやすくなります。

何か問題がある度に周囲を責め、次第に人が離れていっても、「周りが悪い」、「みんな変わってしまった」と受け止め、自分を振り返ることが難しくなり、孤立してしまいます。

多くの問題行動や病気は、愛着が傷を負うことによって負の連鎖が始まり、症状化に至っていることがあります。

眠れないから睡眠剤を飲んでも効かない、不安だから抗不安剤を飲んでも効かないなど、薬が効かないケースほど、愛着の問題が絡んでいるかもしれません。

周囲の重要な存在と関係、愛着の部分に働きかけることが、回復のチャンスをもたらしてくれます。

安定した愛着を築くことが、幸福や社会適応の基盤です。

その働きを阻害している所を見つけ出し、適正なアプローチを行うことで、克服への道が開かれます。

参考文献はこちら↓

マンガの方が読みやすい方はこちら↓

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