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クレーム対応から学べる!不安型愛着スタイルとの付き合い方


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愛着障害

不安型愛着スタイルの特徴は、こちらを参照してください。

不安型愛着スタイルとの付き合いで、大切なことは「傾聴」と「共感」

あなたの周りに、こんな人はいませんか?

私、職場のFさんに嫌われてる気がするの。

私が挨拶しても、素っ気ないのよ。

君以外の人がFさんに挨拶した時はどうなの?

気にしすぎなんじゃない?

私がこんなに一生懸命考えてるのに、ひどい!

あなたって頼りにならないわね!

こんな風に、相手の発言に対して、良かれと思って伝えたことが、却って相手の反感を買ってしまい、戸惑った経験はありませんか?

不安型愛着スタイルの人は、幼少期に親の言うことを聞けばいい子、親の言うことを聞かなければ悪い子、というように、条件付きの不安定な応答をされたことが原因で、成長すると、自分の言うことを聞いてくれる人はいい人、聞いてくれない人は悪い人、という考え方をしてしまう傾向があります。

そのため、不安型の人の話を少し聞いただけで、良かれと思って「それは○○した方がいいんじゃない?」などとアドバイスをしてしまうと、不安型の人は「自分のことをわかってくれない」と感じ、その場で相手に不満を伝えるか、後で別の人に相手の不満を伝える場合があります。

身近にこういう人がいた場合、どうすればいいかというと、その方法はクレーム対応から学べます。

大事なことは、「傾聴」と「共感」です。

不安型愛着スタイルの人は、自分本位に過剰反応してしまう傾向がある

不安型の人は、幼少期の大人からの自分本位な応答が原因で、本人も自分本位の言動をしがちです。

そのため、

  • あまり相手の話を聞いていない
  • 自分本位で話すが、何が言いたいのかうまく相手に伝わっていない
  • 自分の発言に対する相手の発言が気に入らないと、全否定する(全か無か思考)

といった傾向が見られます。

これをわかりやすく説明すると、「理不尽なクレーマー」になります(あくまでわかりやすく伝えるための例えです)。

クレーマーに対応する時は、まず相手の言い分を傾聴し、共感し、相手の考えを把握します

そこから、「~と思っているのでしょうか?」など、相手の考えを確認しながら話を進めていきます

それと同じことが、不安型の人にも有効です。

不安型愛着スタイルとのコミュニケーション例

私、職場のFさんに嫌われてる気がするの。

私が挨拶しても、素っ気ないのよ。

そんな風に考えていたんだね。

素っ気ない態度を取られた時、君はどんな気持ちになるの?

そうね…何で嫌われてるんだろうって思うわ。

そうか…何で嫌われてるんだろうって思うんだね。

Fさんは、他の人が挨拶した時はどうなの?

うーん…そういえば、私以外の人が挨拶しても素っ気ないかも。

このやりとりで意識したことは、

  • 傾聴する
  • 共感する
  • 相手に寄り添う
  • 相手にアドバイスをしない

です。

不安型の人の話に耳を傾ける、不安型の人の気持ちを聞いてみる、など、問題を解決することに焦点を当てないことがポイントになります。

不安型の人が他人に話をする時は、アドバイスがほしいというよりも、「自分の気持ちをわかってほしい」という方が強い場合もあるからです。

他に、不安型の人を刺激しない声掛けとしては、

  • 「どうしたの?」
  • 「そんなことがあったんだね。大変だったね」
  • 「何か嫌なことでもあったの?」
  • 「それって、○ってことかな?それとも、△ってことかな?」
  • 「そんな風に言われたら、~な気持ちになるよね」
  • 「今は、話を聞いてほしいのかな?それとも、アドバイスをしてほしいのかな?」

など、相手に寄り添うことを意識してみてください。

まとめ

不安型愛着スタイルとの付き合いで、大切なことは「傾聴」と「共感」

不安型の人に対して、ネガティブな記述をしているように見られるかもしれませんが、私自身、不安型の愛着スタイルを持っている人間です。

相手にわかってほしい、相手の気をもっと引きたいがために、自分本位の言動をしてしまい、相手に嫌な思いをさせてしまったことが何度もあります。

また、身近にそうした人がいた場合、頼られたかと思えば攻撃されて、相手が何を考えているのかわからない、と混乱されている人もいらっしゃると思います。

そうした周りの人が、不安型の仕組みを少しでも理解していただけたら幸いです。

不安型の人は、求めても応えてもらえたり応えてもらえなかったりしたことが原因で不安定になっているので、傾聴と共感をすることで安心してもらい、信頼関係が築ければ、アドバイスも聞けるようになってくるかもしれません。

参考文献

マンガの方が読みやすい方はこちら↓

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