子供の求めに応じて、大人が答える
子供が折り紙をしています。
紙を半分に折って三角形にする場面で、折り目がずれてしまいました。
それを見たあなたは、「角がずれてるよ。こうするの」と言って、折り目を直し、紙がピッタリ三角形になるようにしました。
このように、子供の行動を見ていて、大人が手出し口出しをして、サッと直してあげる場面があると思います。
しかし、それは子供のためになるのでしょうか?
子供が求めていないのに与えると、子供の自立心を妨げる
子供が求めていないのに、大人が手出し口出しをすると、子供が自分で考えて学ぶ機会を奪ってしまいます。
子供は、折り続けているうちに、「うまくできない」と言い出すかもしれません。
そして、子供が大人に「うまくできない」、「どうやればいいの?」などと助けを求めてきた時に、大人が応答すればいいのです。
それまで、大人は待つことが大事です。
子供から求められていないのに大人が与えることは、「愛着対象と安全基地」でいうと、大人が安全基地として機能していないということです。
安全基地が機能していないと、積極的に自分でやってみようという意欲が削がれてしまいます。
子供の求めに応じて、答える練習
例えば、子供が折り紙をうまく折れない時、
子供:「うまくできない」(大人に助けを求める)
大人:「どこがうまくできないの?」(まずは子供の話を聞く)
子供:「ここ(折り目がずれているところを指して)」(助けてほしい部分を具体的に伝える)
大人:「ここをどうしたいの?こう?それともこう?」(折り目を更にずらしたり、ピッタリしたりして、子供の要求を探る)
子供:「こう」(大人がピッタリ三角形を作っている時に指して、要求を伝える)
大人:「ピッタリ三角形にしたいんだね」(子供の要求を汲み取る)
子供の要求を汲み取ったところで、この後の応答は3つ例を挙げます。
例①大人:「こうやって折ると、ピッタリになるよ」(折り方のお手本を見せる)
例②大人:「上をピッタリ三角にしてから、下を折るといいんじゃないかな?」(口頭で説明する)
例③大人:「上を押さえているから、下を折ってごらん」(部分的に手を貸す)
上記の対応例3つは、「失敗から学ぶ」にも書いてあるので、参考にしてみてください。
子供は、大人に助けを求めて答えてもらえたという安心感と信頼感を得ることで、またやってみようと思えるようになります。
まとめ
子供の求めに応じて、大人が答える
つい、子供に手出し口出しをしそうになった時は、「それって子供のためになるの?」と自分に問いかけてみてください。
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