愛着とは、特定の人との間に結ばれた絆
愛着とは、どういう意味でしょうか?
下記の本には、
特別に選ばれた存在との絆
とあります。
愛着は複数の人とではなく、選ばれた特定の存在(愛着対象)に対する、特別な結びつきのことを意味します。
愛着の形成は、人との関わり方や人に求める親密さの度合い、ストレス耐性などを後天的に決める要素となります。
つまり、その人の重要な基盤となるのです。
特定の人との愛着の絆が基盤となり、成長していく
赤ちゃんが生まれると、抱っこや授乳といった身体接触から安らぎを得て、成長していきます。
生後6ヶ月頃から1歳半くらいまでが、愛着形成にとって最も重要な時期になり、この時期に愛着対象との間に絆が形成されるかされないかが、その人の人生を左右します。
愛着形成に重要なのは、
- 選ばれた愛着対象との身体的接触
- 愛着対象が子供の欲求を感じ取る感受性を持っている
- 愛着対象が子供の欲求に速やかに応じる応答性を備えている
とされ、子供と愛着対象との間の、求めたら答えてくれる関係性を通して、絆が形成されていきます。
一旦愛着の絆が形成されると、半永久的に持続されるそうです。
愛着が育まれることで、基本的信頼感や基本的安心感を生み出します。
逆に、愛着の絆がうまく形成されないと、不信感や不安感が生み出されます。
安定した愛着パターン、不安定な愛着パターン
安定した愛着パターンを形成する関わり方の例
・赤ちゃんを抱っこする(身体接触)
・「おなかがすいたのかな?」(子供の欲求を感じ取る感受性)
・「ミルク飲もうね」(子供の要求に速やかに応じる応答性)
このように、愛着対象が子供に対して共感的な応答を繰り返すことで、子供は信頼感と安心感を育み、安定型の愛着スタイルを形成します。
不安定な愛着パターンを形成する関わり方の例
・赤ちゃんが泣いていても、放置しておく(身体接触の欠如)
・「何で泣いてるのかな?」(子供の欲求を感じ取る感受性の欠如)
・「今忙しいから、ミルクは後でね」(子供の要求に速やかに応じない、応答性の欠如)
このように、愛着対象が子供に対して共感的な応答をしないことによって、子供は不信感と不安感を募らせていきます。
これが、不安型や回避型、恐れ・回避型などの愛着スタイルを形成する土台となります。
まとめ
- 愛着とは、特定の人との間に結ばれた絆
- 愛着対象から共感的な応答を受けることで、子供は信頼感と安心感を育む
- 愛着対象から共感的な応答を受けられないと、子供は不信感と不安感を募らせる
自分の幼少期を振り返ると、生きづらさを感じる根っこが何なのか、愛着の視点から探れるかもしれません。
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