大切なのは、子供自身が経験すること
例えば、子供とお出かけをする時。玄関で子供が靴を履くのに時間がかかっています。
かかとがなかなか入りません。マジックテープは止まったままです。
マジックテープを外してゆるめれば、かかとが入ります。
あなたは、待ちきれずに手を出して、靴を履かせてあげます。
こんな風に、子供の代わりに大人が手を出していないでしょうか？
大人がやると、子供自身が行うよりも、時間は短くて済むかもしれません。
しかし、成長という長い目で見ると、それはもったいないかもしれません。
失敗経験から、自分で学んで次に活かすことが大事
なぜなら、子供が自分で経験する機会を減らし、子供の自立心を妨げてしまうからです。
自分で経験するということは、その後の別の機会に、以前経験したことを踏まえて、改善できるチャンスがあるということです。
「失敗は成功のもと」ということわざがあるように、失敗から学んで、その後の成功につなげることは、子供の成長に大切なことです。
例えば靴を履く例えでいうと、
子供がやろうとしていること：靴を履く
子供の状況：靴を履こうとして、かかとが入らない
なぜ入らないのか？：マジックテープが止まったままで、かかとにゆるみがないから
どうすればかかとが入るのか？：マジックテープを外してゆるめてから、かかとを入れる
この時、マジックテープを外さないまま、かかとに足を押し込んでも履けないということを学んで、次に靴を履くときはマジックテープを取ろうと考え、実行できれば、1人で靴を履けるようになります。
しかし、代わりに大人がやってしまうと、子供は大人がやってくれるのを見ているだけになってしまいます。
自分で経験する機会は減り、学びの機会も、自分で考えて改善する機会も減ります。
その上、大人にやってもらうのを待つようになってしまうかもしれません。
これでは成長の機会が損なわれてしまいます。
子供自身が経験する練習を、サポートするとしたら
まずは子供自身が実行して、失敗から学ぶことが大事です。
子供の心身に危険が及ばない限り、大人のみなさんはぜひ見守ってあげてください。
…と伝えたいところですが、子供が1人で失敗から成功へつなげることが難しい場合もあります。
そこで今回は、段階的に子供自身が靴を履けるようになる例えで、大人がサポートをする方法を3つお伝えします。
大人がお手本を見せる
- 大人がマジックテープを外してから、かかとを入れるお手本を見せ、そのあと子供が実行する
大人が口頭で説明する
- 「まずは、マジックテープを外して」
- 「次に、かかとに足を入れて」
大人が部分的に手を貸す
- 大人がマジックテープを途中まで外しておき、途中から子供1人で外す
- かかとに足を入れる時、大人がかかとの部分を押さえる
- 子供の手に大人の手を添えて、一緒にマジックテープを外して、かかとを押さえて足を入れる
ポイントは、子供が1人でできない部分を把握し、できるように一部サポートをするようなイメージです。
こういった過程を何度か行うと、子供1人で履けるようになると思います。
しかし、できれば1回目は子供が試行錯誤する姿を見守り、失敗させてあげてほしいです。
失敗から学ぶことの大切さは、下記の本でも紹介されていますので、参考にしてみてください。
まとめ
子供の成長のために、
- 子供自身が経験して、失敗から学べるようにする
- 子供1人でできない時は、できない部分を把握し、部分的に大人がサポートをして、成功に導く
「失敗しても大丈夫」という心構えで子供に接してもらえると、子供はチャレンジ精神旺盛な人間に成長します。
逆に、「失敗しちゃダメ！」という空気を感じると、子供は失敗を恐れてチャレンジ精神が損なわれてしまいます。
あなたは、子供にどのように成長してほしいですか？
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