上の世代との関わり方が、下の世代との関わり方にもなる
あなたは後輩や子供など、自分より年下の人から迷惑をかけられた時、イライラしてしまうことはありませんか?
それがなぜなのかを知ることで、少しでも生きづらさをゆるめられればと思います。
自分が生まれた年を起点として、世代があります。
親や祖父母は上の世代、子供や孫は下の世代です。
人は通常、上の世代に迷惑をかけて成長し、自分は下の世代から迷惑をかけられて成長を助けます。
そのサイクルがうまく機能していないことが、イライラの原因です。
自分がしてもらえなかったことを他人にするのは難しい
なぜなら、上の世代に迷惑をかけさせてもらえなかった、つまり上の世代に自分を受け止めてもらっていないと、下の世代を受け止めることが難しくなってしまうからです。
そのため、下の世代から迷惑をかけられた時に、
- 「何で迷惑をかけてくるの?ちゃんと自分でやってよ」
- 「私は上の人たちに頼れなくて自力で頑張ったんだから、あなたも頑張ってよ」
などと感じて、イライラしてしまうのです。
このように、イライラの裏側を言語化して意識できるようになると、
「あぁ、そうか。私は今、自分がしてもらえなかったことを思い返して、イライラしているのかもしれない」
と、目の前の人がイライラの原因ではないことに、気づくことができます。
イライラの裏側に隠れている、「私は、上の人たちに受け止めてほしかった」という本音に気づくことができると、イライラは治まってきます。
そして、「上の人たちに受け止めてもらえなくて、悲しかった」などの、本音の感情にも気づくことができます。
本音の感情に気づいたら、自分で受け止めるところから始めてみましょう。
もし、傷ついたまま時間が止まっているなと感じた場合は、「過去の自分を慰める」を参考にしてみてください。
上の世代との関わり方を振り返り、現状を改善するためのステップ
振り返ることができたら、次は現状をよくするためにどういうステップを踏めばいいのか、考えてみましょう。
- 日常生活で、自分より年下の人にイライラした出来事を思い出す
- イライラの裏側を言語化する
- 自分の感情に気づく
- 自分で自分を受け止める、場合によっては慰める
- 下の世代に対して、イライラせずに受け止められそうなことは何か、ステップを作ってみる(「少しずつ変化する」参照)
- ステップの低いところから実行して、徐々にステップを上げる
この過程を繰り返していくことで、少しずつ改善を目指せればいいなと思います。
また、可能であれば、上の世代に受け止めてもらえる経験も積めるといいですね。
そうすると、「上の世代に受け止めてもらえたから、自分も下の世代を受け止めよう」というサイクルが回せるようになります。
まとめ
- 上の世代との関わり方が、下の世代との関わり方にもなる
- 上の世代との関わり方を振り返ることで、現状を改善するヒントを見つけて実行する
- 機会があれば、上の世代に受け止めてもらえる経験を重ねる
世代のよくないサイクルに気づき、いいサイクルに変えていけるといいですね。
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