子供に伝えたいことがある時、あえて直接言わない
子供に伝えたいことがある時、直接「○して」など伝えることがありますよね?
その伝え方で、子供に聞いてもらえなかったことはありませんか?
そんな時は、ある方法を使うと、聞いてもらえるかもしれません。
それは、「あえて直接言わない」ことです。
『えっ、直接言わなかったら、子供に聞いてもらえないよ?』と思いますよね?
しかし、時と場合によっては、直接言わない方がうまくいくこともあります。
それは、
①「子供の意識を別のところから、こちらの話に引き付けたい時」
②「子供が意識していることから、別のことにずらしたい時」
です。
子供が思わず答えたくなるような声掛けの方が、気を引きやすい
子供が他のことを意識している時にこちらの用件を伝えても、聞いてくれるかもしれないし、聞いてくれないかもしれません。
その状態から、子供の意識をしっかりとこちらの話に向けてもらうには、子供に思わず答えたくなるような声掛けをすると有効です。
子供が答えたくなるということは、子供の行動を引き起こして、意識をこちらに向けてもらうということです。
その状態で伝えたことなら、聞いてくれる確率が上がります。
直接言わない例え
子供の意識を別のところから、こちらの話に引き付けたい時
状況:子供がおもちゃで遊んでいる
子供に伝えたいこと:明日は給食がない
普通の伝え方:「明日は給食がないよ」
直接言わない伝え方:クイズ形式にしてみる
子供にクイズを出す:「問題です!明日は給食があるでしょうか?ないでしょうか?」
子供の反応:『ある』か「ない」か答える
子供が意識していることから、別のことへずらしたい時
状況:子供はおもちゃで遊んでいるが、出かける時間になった
子供に伝えたいこと:出かける時間になった
普通の伝え方:「もう出かける時間だよ」
直接言わない伝え方:「お出かけしたら、おやつを買おう。何がいい?」
子供の反応:どんなおやつを買いたいか答える
直接言わない伝え方の例としては、「子育てに悩んでいる人へ~伝え方のNG例とOK例~」の、OK例も参考にしてみてください。
つまり、行動した後のいいことを伝えて、子供の意識を今したいことから、この後のいいことにずらしてもらうイメージです。
子供によって、
- 電車が好きなら、「出かけたら、電車を見に行こうか?」
- ご飯を食べるのが好きなら、「出かけたら、〇でご飯を食べようか?」
など、子供の好きなものを挙げてみると、成功率が上がると思います。
是非、試してみてください。
まとめ
子供に伝えたいことがある時は、
- あえて直接言わないことも有効
- 子供が思わず答えたくなるような声掛けにして、意識をこちらに向けてもらう
子供に伝えたいことを聞いてほしいというゴールへ向かうまでの道のりは、真っすぐだけではなく、曲がり道や裏道などがあるようなイメージです。
「これはうまくいかなかったから、別の伝え方にしようかな…」と、伝え方を試行錯誤する手段を増やしてみてください。
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